SEEPS 環境経済・政策学会

環境論壇:「プラスチックごみ問題の解決と循環経済の実現」についての投稿の呼びかけ

2019年4月3日

原田禎夫・笹尾俊明・柘植隆宏

 次号(第12巻第2号)の環境論壇のテーマは、「プラスチックごみ問題の解決と循環経済の実現」とします。

 海洋プラスチック汚染は、もはや地球規模の新しい環境問題となっています。海洋生物への深刻な影響が多数報告されるだけではなく、海中を漂うマイクロプラスチックと呼ばれる微細化したプラスチック片が有害物質を吸着し、食物連鎖を通じて人の健康に与える影響も懸念されています。

 こうしたプラスチックごみの大半は、陸域から河川を通じて海洋に流出したものであることが明らかになっています。海洋へのプラスチックごみの流出を食い止めるためには、清掃活動の強化だけではなく、発生抑制の強化、特に使い捨てプラスチック製品の削減が欠かせません。特に海や川のごみの多くを占める飲料用ペットボトルへのデポジット制度の導入や、レジ袋の有料化・使用禁止といった施策は、すでに多くの国で導入されています。日本においても中央環境審議会が2019年3月に「プラスチック資源循環戦略(案)」を答申し、政府は6月までに正式決定する見込みです。また、EUをはじめとした諸外国も使い捨てプラスチック製品に関する規制を急速に整備しています。

 こうした急激な世界の動きの背景には、中国の廃プラスチックの輸入禁止により、リサイクル市場が行き詰まってしまったことも挙げられます。プラスチックごみ問題の解決には、大量生産、大量消費を前提とした社会から脱却し、真の意味で資源が循環、再生し続ける循環経済(サーキューラー・エコノミー)の実現が欠かせないと言われています。

 次号の環境論壇では、プラスチックごみ問題の解決に向けて、環境経済・政策学の視点から考察した論考を募集します。

 今、世界は「ニュー・プラスチック・エコノミー」とも呼ばれる循環型の産業構造への大転換点にさしかかっているともいわれています。新たな経済社会を創造する取り組みのあり方を念頭に、プラスチックごみ問題の解決と循環経済の実現に向けて、ご自身の視点から学術的に考察した論考をご投稿頂きますよう、お願いします。国内外の事例を踏まえた論考も歓迎します。皆様の積極的な投稿を期待しています。

投稿規定

 投稿者は環境経済・政策学会会員に限ります(ただし、特に編集委員会が認めた場合は、その限りではない)。ご自身の研究結果を含まなくともかまいませんが、他者の研究結果・データ・主張等を用いる場合は、必ず出所を明確にしてください。また、総説の紹介ではなく、学術研究を踏まえ、ご自身の視点で主張を展開してください。さまざまな分野の専門家および一般市民を対象としたものであることを念頭に置かれ、高度に専門的な論考はお避けください。

  1. 字数制限は、本文の上限5千字(注釈・参考文献を含む。図表を除く)、また図表の総数を上限4点とします。字数制限は必ずお守り下さい。
  2. 第1ページに、タイトル、名前(邦文および英文)、所属、メール・アドレスを記入し、論文は第2ページから始めて下さい。英文タイトル、論文要旨、キーワードは不要です。
    記述のスタイルは、『環境経済・政策研究』の投稿規定(http://www.seeps.org/journal/)と同一です。なお、参考文献を引用する際は、該当ページもお示しください。また、文書はMSワードで作成をお願いします。
  3. 投稿は、学会webから行ってください。投稿出来ない場合は、柘植 ( )まで、メールで送付してください。

締切

2019年5月31日(金)

注意

 投稿された論考は、編集委員会で迅速に採否を決定します。その際、修正を求めることがあります。なお、不採用の場合でも、レフェリー・レポートは特にありませんので、ご了承下さい。